何百年もの間設立されてきた都市として、コタゲデは非常に大きな文化的多様性を持っています。イスラムマタラムの旧首都が所有する無数の文化が有ります。コタゲデ旅行中に観光客が訪れて楽しむ事が出来る名所も沢山有ります。
マタラム王国の遺産
- マスジド・アグン(大モスク)は、マタラム王の墓の複合施設内に有ります。このモスクはジョグジャカルタで最も古いモスクです。マスジド・アグンは、礼拝の場として利用するだけで無く、コタゲデでの住民達の会議の場としても良く利用されています。
- マタラムの王の墓は、レギ市場から100メートルの所に有ります。大きな壁や門やヒンドゥ教の建物に囲まれた陵墓には、パネンバハン・セノパティ、キ・ゲデ・ぺマナハン、スルタン・ハディウィジャヤの陵墓が有ります。
- センダング・セリラン(Sendang Seliran)と呼ば
れる古代の風呂です。この場所はパネンバハン・セノパティとキ・アゲン・ぺマナハンに依って建てられたと言われています。それは何百年も前の物ですが、このお風呂はまだ良く維持されているように見えます。更に、インスタジェニックな場所です。まれではありませんが、多くのカップルがこの場所を結婚式前の場所として使用しています。
コタゲデ地区の建築と建物
- バフ・ダニャング(Bahu Dhanyang)
バフダニャングはコタゲデの伝統的な家の屋根の下端の部分(持送りアーチ)の用語です。この構造物は、全体に華やかな彫刻が施された木質素材を利用しています。コタゲデでは、殆ど全ての伝統的な家屋にバフダニャングの構造物が有る為、このような建物を見つけるのは非常に簡単です。
- ランガル・ドゥウル(Langgar Dhuwur)
ランガル・ドゥウルは、コタゲデの伝統的な家屋から切り離す事の出来ない建物の一部です。この構造物は当時の人々の祈りの場として使われていました。形は多階建ての建物で、マレー建築で、上部は礼拝に利用され、下部は浴室とウドゥ(礼拝の前に体の一部を水で洗う清めの行為)の場所として利用されます。コタゲデで伝統的な家屋が現代的に開発されたため、現在、ランガル・ドゥウルの存在は非常にまれです。
- コタゲデのレギ市場(Pasar Legi Kotagede)
市場は都市の重要な要素です。経済の中心地で有り、様々なバックグラウンドを持つ人々が集まる場所です。同様に、コタゲデの市場です。コタゲデのマタラム・大モスクの北東約100メートルに位置するパサル・レギ・コタゲデ(コタゲデのレギ市場)は、朝と夕方に人で一杯です。様々な日用品、典型的な食べ物、動物、植物等がここで簡単に見つかります。
- コタゲデの路地
コタゲデは、住民の村に入ると見つけ易い狭い路地で有名です。この路地は、コタゲデの伝統的な雰囲気を体験したい写真家や観光客にとって魅力的なオブジェクトです。
- コタゲデの壁
かつての王都としての地位は、都市とその支持する建物の空間パターンに影響を与えました。今でも、その建物の幾つかを見物する事が出来ます。幾つかのオブジェクトは、アイコンに成る為、見逃す事はいけません。カメラショットやこれらの建物の背景に対して自撮りを撮る事さえしなければ残念でしょう。
- 二つの門の間(Between Two Gates)
これは、コタゲデの典型的な定住の一つで有り、共有の価値の表現でも有ります。この住環境は、調和と相互協力の姿勢が高い大家族が住む大きな家のような物です。これは、「ルクナン路地」(Jalan Rukunan;調和のとれた道を意味する)の形で、共通の利益の為に家の土地の一部を恵与すると言う彼らの心機から見る事が出来ます。
- 緑壁(Tembok Ijo)
ジャワ語の「テンボック」(Tembok)は壁を意味し、「イジョ」(ijo)は緑を意味します。では、テンボック・イジョ(緑の壁)の何が面白いのでしょうか。さて、コタゲデのテンボック・イジョの緑色は、絵の具ではなく、壁を覆うつるの青々とした葉に由来しています。この壁は実際には住民の家の一部です。壁の真ん中に古い扉が有ると、ヴィンテージの素朴な印象が更に厚く成ります。テンボック・イジョの位置はソカ路地の門からそれ程遠く有りません。このテンボック・イジョはソーシャルメディアで話題に成りましたから、ここに立ち寄ると、写真を撮っている観光客が何人か居る事に依って驚かないで下さいね。ここでも写真を撮る事に興味が有りますか?
- シルバーモスク(Masjid Perak)
ソカ路地の向かいには、コタゲデの住民にとってとても特別なモスクがあります。その名はシルバーモスクを意味する「マスジド・ぺラック」です。 このモスクの建設は、コタゲデの銀細工職人と売り手達の貢献から来たので、それはマスジド・ぺラック(シルバーモスク)と呼ばれています。
- ガジャマダ大学ハウス(Omah UGM)
2006年のジョグジャカルタ地震では、コタゲデの多くの伝統的な家屋が破壊されました。その内の一つは、パルト・ダルソノ一家の家です。ガジャマダ大学(UGM)は、地元の伝統的なジャワの家の文化を維持すると言う精神で、損傷した家を購入して再建しました。然し、破壊された家の壁の残骸の幾つかは、この悲痛な事件の記念として今でも維持されています。現在、Omah UGMはジョグジャの遺産保護の中心地として利用されています。ここを訪れると、独特の伝統的な家の建物のデザインと芸術的価値の有る時代物に扱われます。インスタジェニックな家の前エリア又は中で写真を撮る事を忘れないで下さいね!
- ぺシックハウス(Rumah Pesik)
- 割礼の専門家のダルモ氏(Bong supit Pak Dharmo)
コタゲデのパサリアン通りの4番地に位置し、レギ市場の丁度南に有ります。オランダ植民地時代から有る伝統的な技術も近代的なレーザー技術も備えた伝説的な割礼場所です。
コタゲデの典型的な土産品
- 銀
銀の手工芸品は、ジョグジャカルタのコタゲデ地区で非常に有名です。多数のコタゲデの市民は銀細工師です。指輪、ネックレス、ブローチ (装身具)、ミニチュア、家具、その他の装飾品等、沢山の作品が生産され、取引されています。品質は良くて、値段は比較的安いです。ジュエリーが好きな方の為に、コタゲデのケマサン通りとモンドラガン通りの道沿いでシルバーショップが並んでいます。
- 木ポ(Kipo)
コタゲデを訪れるなら、このお八つをお見逃しなく! キポは、餅米、ココナッツミルク、塩、砂糖を混ぜて蒸して焼き上げたコタゲデの代表的なお八つです。サイズが小さく、色が緑色で、幾つかの部分が燃焼の結果を示しています。キポと呼ばれるのは、食べる人から「イキ・オポ?」(これはなに?)という質問から由来しました。
- ケンバング・ワル(Kembang Waru)
この伝統的なコタゲデのケーキは、ワルの木(オオハマボウ;大浜朴)の花の形に成形された米粉から作られています。ケンバング・ワルケーキは、小麦粉、卵、砂糖、バター、バニラ、シナモンをワルの花型に入れて焼き上げた物です。形は八枚の花びらの花に似ている必要が有ります。これは、「ハスト・ブロト」または八つの主要道路を意味します。その中には、太陽、月、星、ティルタ(水)、キスモ(土地)、マルト(風)、雲、そして海が有ります。食べた後、八つの主要な道を理解して実装する事を願っています。
- シド・セミ(Sido Semi)
シドセミは、東側のマタラムコタゲデ大モスクの駐車場の真正面に有る店です。この店は1950年代から開店しました。この店では、他の店では滅多に見られない伝統的な食べ物や飲み物を楽しむ事が出来ます。残念ながら、この時、店はもう閉店しました。然し、コタゲデシルバーモスクの北に有る店でシドセミの典型的な料理を今でも楽しむ事が出来ます。
- モンゴ・チョコレート(Cokelat Monggo)
歩き回る事に飽きたら、モンゴ・チョコレートを買う為に立ち寄っても良いでしょう。ジョグジャカルタ文化に惚れ込んだ外国人が作られたこの特別なチョコレートセンターは、確かにコタゲデだけに有ります。ショールームの他、制作工程もご覧いただけます。
- ヤンコ(Yangko)
このヤンコは本当にコタゲデを表しています。なぜなら、Yangko(ヤンコ)自体は「niki tiyang Kota Gedhe」の略で有る「kiyangko」に由来しているからです。つまり、「こちらはコタゲデの者」と言う意味です。ヤンコは餅米を蒸した物で、餅米の食感がべた付く等、兄弟愛と統一を強める意味が有ります。
- ウケルとバンジャル(Ukel dan Banjar)
同じ方法で作られたウケルとバンジャールは、仕上げ時にのみ区別されます。ウケルは粉糖で仕上げた完成品で有り、バンジャルは仕上げが施される前の形です。これは、小麦粉と卵を主原料にしたサクサクのふわふわペストリーなんです。
- レゴモロ(Legomoro)
レゴモロはレンペル(Lemper)に似ています。レンペルは、バナナの葉で包まれた鶏肉を詰めた粘り気の有る餅米から作られています。違いは、包み方です。レンペルは通常、バナナの葉で包んで左右の端をスティックで刺し止めていますが、レゴモロはバナナの葉で包んで竹ロープで締めます。それを結ぶユニークな方法も有り、2本のロープと3本のロープを使用する物も有ります。
- ジャダー・マンテン(Jadah Manten)
ジャダー・マンテンは、コタゲデのユニークで最もお気に入りの伝統的なスナックです。粘り気の有る餅ご飯に香ばしい鶏肉を詰めた物なので、形はとてもユニークで美味しいです。このジャダーを焼いて、熱いお茶やブラックコーヒーと一緒に食べたら、本当に美味しいです。
- カラングのプラプト氏の牛肉のサテ
このサテ・カラングは確かに独特の味と珍しい味が有り、お客さんはカラング広場の端に座って食べる事が出来ます。このサテ・カラング(Sate Karang)のユニークで伝説的なのは、牛肉とロントング(Lontong;ライスケーキ)を使用し、ケトゥパット・サユルのような薄いココナッツミルクを使った辛いロデー・テンペ(Sayur Lodeh Tempe)料理を添えた料理です。この料理は、味は甘く、香ばしく、そして辛い味がします。
コタゲデのフェスティバル
- パサル・クロンチョン・コタゲデ(Pasar Keroncong Kotagede)
クロンチョンの音楽は、コタゲデに有る芸術の一つにも含まれています。「パサル・クロンチョン・コタゲデ」フェスティバルは毎年定期的に開催されています。