「スゴ・アバン」というグヌンキドゥルの名物

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「グヌンキドゥル」 (Gunungkidul) と聞いて、多くの人がすぐに思い浮かべるのは、観光地か、ジョグジャカルタ特別州の岩が多く雨の少ない不毛のエリアのうちのどちらかだろうである。確かにグヌンキドゥルは、ジョグジャカルタ特別州の中でも「パディ・タダ・フジャン」 (padi tadah hujan) と呼ばれる米以外の作物が育ちにくい地域である。

グヌンキドゥルの地理的条件のため、いくつかの「パディ・タダ・フジャン」という米の種類は、赤米ができることがあります。グヌンキドゥルの赤米は、一般に売られている赤米とは違います。自然な赤色と、炊いたときに出る特異の味は、観光客だけでなく地元の人たちにも好まれています。そのため、地元の人たちはその赤米を名物として使っています。

赤米はジャワ語で「スゴ・アバン」 (sego abang) と呼ばれています。グヌンキドゥルには、この料理を提供するレストランがあります。グヌンキデゥルとインドネシアの名物料理を普及させることを目的に、2017年2月にオープンしました。このレストランはジャワ語の赤米と同じく、「ワルンマカン・スゴ・アバン・グヌンキデゥル」 (Warung Makan Sego Abang Gunungkidul) と名付けられています。このレストランの場所は、 KRT Judodiningrat Street, Siraman, Wonosari, Gunungkidul にあります。毎日08.00から20.00まで営業しています。

グヌンキドゥルの赤米の品質を保つため、収穫、加工、炊飯などはすべて伝統的に行われています。収穫の時期を迎えた米は、「アニ・アニ」 (ani-ani) と呼ばれる道具を使って茎を切って分けます。これは、米が簡単に落ちないようにするためです。その後、茎から籾米を切り離し、搗精して米粒とします。

スゴ・アバンは、「サユール・ロンボック・イジョ」 (sayur lombok ijo) というテンペ(tempe)と刻んだ青唐辛子が入ったココナッツミルクベースのスープと一緒に食べることが多いです。このスープに使われるテンペは、チークの葉やバナナの葉に包まれた伝統的なテンペです。ほかのおかずもあります。例えば、「サユール・ロデ」 (sayur lodeh) という野菜のココナッツミルクシチューや、「オセン・ダウン・プパヤ」 (oseng-oseng daun pepaya) というパパヤの葉の炒め物や、「サユール・アサム」 (sayur asem) という野菜のタマリンドスープや、「プチュル」 (pecel) というピーナッツソースを添えた伝統的なジャワのサラダなどです。また、フライドチキンや、魚などと一緒に食べる人もいます。ワルン・スゴ・アバンでは、ジュースや、紅茶や、コーヒーや、「ウェダン・ウウー」 (wedang uwuh)、「ジャムー」 (jamu) というジャワの伝統的な飲み物などもあり、3,000ルピア(28円ぐらい)から13,000ルピア(130円ぐらい)の飲み物もあります。

このレストランでは、お一人様25,000~45,000ルピア(250円~450円ぐらい)のブッフェパッケージもあります。その他のグヌンキドゥル名物料理は、35,000~40,000ルピア(350円~400円ぐらい)かかります。そして、その他のインドネシア料理は、5,000~40,000ルピア(50円~400円ぐらい)かかります。

スゴ・アバンやその他のインドネシア料理、グヌンキドゥル名物料理を食べてみたいと思っていませんか?ジョグジャカルタに立ち寄った際には、グヌンキドゥルの 「Warung Makan Sego Abang Gunungkidul」 で食べてみてください!

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